左官とは

左官とは、コンクリート、セメント、モルタルなどの素材を塗ったり、砂壁や漆喰仕上げなどを施したりして壁や床の最終的な表面を仕上げる職人のことです。単純な作業に思えますが、天候や湿度を読みながら作業を行うため、技術だけでなく五感も必要とされます。また、途中で中断してしまうと、綺麗に整える前に塗材が乾いてしまうめ、時間内に仕上げなければなりません。大変な仕事ではありますが、建物を建築するうえで大事な工程であり「作品」を完成させるという喜びを感じることができます。

その歴史は古く飛鳥時代まで遡ります。近年土壁を施した家屋は少なくなりましたが天然素材の塗り壁は断熱性や保湿性、防火性などの優れた機能を持つことから安全、健全な素材として再び注目を集めています。